ニュース

NEWS

VOL.32 NO.1 '15/春 <年度方針>

~お客様品質の実現のため、役割分担の明確化と自分の役割を認識し、アイデアとそれを実現する行動力をもとう~

代表取締役社長 石﨑信三

2014年度の残された課題

 第9次中期経営計画は、商品革新、モノづくり革新、営業革新の3つの柱で構成され、次代へ飛躍するための基盤強化を実現すべく活動しています。その中間年度である2014年度は多くの成果が期待されましたが、課題も多く残る結果となりました。

 まず、お客様視点の不足です。品質問題など早急に解決すべき課題を抱えていますが、対応にスピード感はなく、結果的に当社都合による対応に留まっているのではないでしょうか。第9次中計の柱のひとつである営業革新は、お客様本位の思考と行動を徹底することから始まるのです。

 2つ目は、モノづくり革新が停滞しているということです。全ての業務を見直し、プロセス改革を進めることで、最短のリードタイムと最小のコストを実現すべく掲げた改革ですが、進捗が鈍化していると感じられます。プロセス改革の停滞により、コスト削減のアイテムも充分なものとは言えず、お客様の期待する価格の実現には到達していないものと思います。

 3つ目は、中計、年計への積極的でチャレンジングな取り組みが薄れていることです。日々の忙しさに流され、計画通り遂行し目標を達成するという気概が希薄になっているのではないでしょうか。結果として利益を残せば良いというのではなく、内容のある改革を行い、体質改善による基盤強化が最大の目標なのです。

そして、人材育成です。皆さん、1年前の自分と比べてどのように成長したのか、この1年で何を修得したのか、胸を張って言えるでしょうか。また、上司は部下の育成にどの程度注力したでしょうか。

 これらの反省を2015年度に活かす必要があります。

2015年度に取り組むべきこと

 今年度は、第9次中期経営計画の最終年度となります。やり残した計画を成し遂げ、3年間の総仕上げを行う重要な年度です。第9次中計の目標を再度確認し、目標を達成するために何をすべきかをしっかり認識し、計画に落とし込んでください。

 その際、全ての基本となるのが、「お客様品質」です。お客様品質とは、お客様のあらゆる要求を高いレベルで実現させることであり、商品そのものの品質に留まらず、機能、価格、納期、サービスなど全てが対象となります。

 お客様品質を実現するには、役割分担を明確にすることと一人ひとりが自分の役割を認識し、お客様にとって何が重要かをしっかり考え、アイデアを創出し確実に実行に移す行動力が求められます。また、アイデアを創出しお客様の期待に応えるには、各自の柔軟な発想とそれを導き出す知識や能力を高めることが必要です。これらは、組織的な人材育成と積極的な自己研鑽によってのみ可能となります。加えて、個人の能力を最大限に活かすために、組織として効果的な活動を行う組織力が必要と考えています。

 組織力を高めるには、誰もが参画意識を持って自発的で自律した働きが求められます。そのためには、部門や職場の方針や方向性がより深く浸透するよう、目標と達成のための施策、都度の進捗状況、その他必要な情報をしっかり共有化し、迅速でスムーズな報連相を徹底して下さい。その一歩となるのが「あいさつ」の励行なのです。

 2015年度はこれらの体制づくりをしっかり行い、個別の課題に取り組んで下さい。

2015年度の会社方針

 前述により、2015年度の会社方針は、前文を次の通り変更し定めます。

価値創造2015

お客様品質を第一に、自分の役割を認識しアイデアと行動力をもって

.元気な挨拶と5S3定を徹底し、活力ある風土をつくろう

.モノづくり革新を実現し、QCD目標を達成しよう

.魅力ある商品を提供し、お客様の期待を超えよう

u年度の目標達成に向けて

会社方針の3つの方針は、第9次中計の基本方針であり、全ての計画の根幹であり不変のものです。3つの方針のもと、「お客様品質」を実現するために、自分の能力や部下の能力をどこまで高める必要があるか、また、何をどのレベルまで実行し実現すべきかを、しっかりと具体的に考え行動につなげてください。「明日の自分は今日の自分ではない」という日々研鑽の気概をもち、2015年度が、第10次中計に向けての強い基盤となることを目指し、頑張ってまいりましょう。