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VOL.36 NO.1 '19/春 <本部方針/経営管理本部>

良樹細根、大樹深根

取締役 執行役員 経営管理本部長 沼岡 弘憲

 今年は元号が変わり、新しい時代が来ます。その時代の幕開けと時を同じくして、当社では第11次中期経営計画がスタートしました。第10次中期経営計画の3年間を振り返ると、経営管理本部は、成長基盤をつくるために、組織風土改革とグループ経営の体制構築に取り組みました。コーポレートガバナンスやリスクマネジメント体制、新人事制度、次世代幹部育成プログラム、事業所内保育所など、仕組みや制度は整備されつつありますが、それを実行・運用させる「人」への配慮や働きがけが弱く、意識の変革は遅れているのが現状です。「仏つくって魂いれず」であったことを反省しています。
 これらを踏まえ、第11次中期経営計画では、会社の持続的成長の原動力となる「人材」に重点を置いた諸施策を講じて、働きがいを創出していきます。その1年目となる今年度は、原点に戻り、「良樹細根、大樹深根」を方針とし、経営理念や行動規範の浸透など、行動の根となる価値観、考え方、志、熱意を醸成していくつもりです。
 大きく良く育っている樹は、細い根が地中に深くしっかりと張っています。たとえ、人目につかず小さなことでも、見えないからといって疎かにせず、根っこをより深く、より広く、より多く張りめぐらせることが重要です。私たちは今、100年に一度の大変革期の中にいます。常時、危機意識を持ちながら、世のため、人のために、絶え間なく自分のすべき事をしっかりと行ない、雨風に負けず立ち続ける良樹、大樹を育てましょう。